つい最近までの暖かさが一転して寒波に変わりました。

樹々の冬芽は、秋にかけてホルモンであるアブシジン酸に導かれ形成されます。その後一定の低温条件が続くと、ホルモンのジベレリンがつくられ、この2つのホルモンのバランスにより眠りから覚め(休眠打破)、さらに適温になると芽吹きます。暖冬だと休眠打破が遅れその後の生育に影響が出たり、早く芽吹きすぎて凍霜害にあったり、また病害虫の発生も早まるなどの問題が出てきます。ヒトは暖冬ですと楽で有難いと思いますが、植物が春に蕾を開き健やかに育つためには、寒い冬が必要になります。

昨年試験的に植えたみかんの幼木は、冬の間に葉が全部落ちてしまい、かろうじて復活しました。今年はYou Tubeを参考にして、みかんの樹を笹で囲み、それごと荷造り用のフィルムで何重にも巻きました。(フィルムを持って樹をぐるぐる回ったので、目も回りました。)寒波に耐えてくれることを祈っています。